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姜 泰一*; 岡本 孝司*; 班目 春樹*; 文沢 元雄
日本機械学会論文集,B, 59(566), p.172 - 178, 1993/10
高温ガス炉スタンドパイプ破断時空気侵入挙動解明の一環として、仕切りのある開口部におけるヘリウムと空気による密度差置換流の実験を行った。開口部高さと内径の比(アスペクト比)が小さい領域では、仕切りの有無による差はみられない。しかし、アスペクト比の大きな領域では、仕切りの無い場合に比べて仕切りの有る場合の方が置換流量が多くなる。この領域の置換流量を、管路の圧力損失と水頭差の釣合から評価し、アスペクト比や内径の影響を説明することができた。また、流量を評価する上で、開口部出入口近傍における上昇・下昇流の干渉による圧力損失が重要であることが分かった。
川橋 正昭*; 文沢 元雄
Flow Visualization VI, p.885 - 889, 1992/00
本研究では2次元の速度場を求めるために、レーザライトシート法による2重露光粒子像を光処理したPIV(粒子像モードでの流束測定手法)を開発した。この手法と液晶板、位置検出装置及びデュアルビームスイープ装置と組み合わせることで、実時間に高精度で自動的に広範囲の流速を求めることができる。この手法を、高温ガス炉スタンドパイプ破断時に生じる密度差置換流に適用した。その結果得られた流速ベクトル図より、開口部形状比(長さと直径の比)が10の場合、上昇流の流速は傾斜角が30°で最大となることが分かった。